美術教育を進める会は1959年に創設されました。
現場教師の呼びかけを契機に、美術教育にたずさわるさまざまな人々の熱い期待と連帯のもとに発足し、今日にいたるまでさまざまな困難を克服しながら、美術教育の世界に貴重な財産を生み出してきました。私たちの会がめざしているものは、何よりも、教育基本法にうたわれているように、子どもの「人格の完成」をめざす教育としての美術教育です。
こうした願いのもとに乳幼児、小学生、特別支援教育、思春期・青年期の教育に携わる人々、それを研究し、また支援する多くの仲間が、子どもたちの作品やその時々の大事な教育実践の課題を抱えて集まり、生き生きと、また真摯に語り合い、こどもたちのすこやかな成長を促す美術教育の具体的な方法を生み出すことに力をあわせて努力してきました。同時に造形表現活動と人格発達の関係や美術芸術についての理論を、多くの児童文学者、詩人、美術科、研究者の方々をお招きして、共に学び語り合ってきました。